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勉強とは

わからない所がわからない

大人はよく子供に向かって,「どこが分からないか言って みなさい」と言います.
たいがい子供は答えられません.
それは当然のことなのです. どこがわからないかが分かったら,そこを勉強すればいいのですから.

大人だって,実はよくあるはずです. こんがらかって,何がなんだかわからなくなることが. 子供だけじゃないのです.

どこがわからないかがわかった時には,それはわかったのと同じです.

勉強を教える時には,どこがわからないかを話させるのではなく,どこ までは分かっているかを話させなくてはならないのです. その話をじっと聞くことから,教えることが始まります. 本人が分かっていると言っているところを説明させ,そこまでが本当に 分かっていれば,その先にあることを教えればよいのです.

逆に分かっているとは言っているものの,話させてみると分かっていないことも,しばしばあります. そんな場合は,その間違いや勘違いを修正しない限り,その先が分から ないのは当たり前のことです.

迷路で,迷ってしまってから,正しい道を探し出そうとしてもそう簡単にはいきません. 一度正しい道に戻ってから改めて出口への正しい道を探すべきなのです

勉強とはどこまでが分かっていて,どこからが分からないかを確かめながら歩む道のりです.

勉強は楽しくない

勉強が楽しいわけはない.
だからこそ,楽しそうにやらなくてはならないのです.

大人だって仕事は楽しくはありません. 楽しいかもしれないけど,それ以上に楽しいこともある. 勉強が楽しかったら,お父さんやお母さんは毎晩勉強しているはずです.

中学生や高校生だったら友達と遊んだり,ゲームをしたり,スポーツをしている方が楽しいに決まっています.
でも,楽しいことを我慢して,つらいことを頑張るから,周りのみんなに「偉い!」って言われるのです.

因みに,私は30歳頃から勉強が楽しくなりました. 続けていればいずれ楽しくなります.

お父さんが楽しく仕事をしているのは,頑張り続けた結果です. お父さんが楽しく仕事をしていないからといって,頑張っていないわけではありませんから,ご注意あれ.

問題集の使い方(数学は異質)

みなさんは問題集をどのように使っていますか?
問題集に答えやメモを書き込んではいませんか?
そのような使い方は止めることをお奨めします.
当塾では問題集に書き込んでよいのは日付だけと教えています. 問題集の問題を解くときには,赤と青のボールペンを用意します.
問題を解いてみて,解けたときは青のボールペンで日付を書きます. 青ボールペンで書き込まれた問題はもう二度と解きません.
だって,解けるんですから.
解けなかった場合には赤ボールペンで日付を書き込みます. 赤で書き込んだ問題は後日改めて解かなければなりません.

ここで,話をちょっと変えます. 10日前の晩御飯のおかずをあなたは覚えていますか? ほとんどの方は覚えていないと思います .
人間は忘れる動物だからです.
忘れるのはごく当たり前のことです.
では,今朝のおかずは覚えていますか? もし,覚えていない方はかなりヤバイのですぐに病院へ行って下さい.
さて,今朝のことは覚えているのに,10日前のことは覚えていない. 当たり前だと片づけないで下さい.
だって,10日前に学校で習った勉強を忘れてはまずいじゃないですか.

人間の記憶は一旦「短期記憶」として記憶されます. その後,何もしなければ,時間の経過と共に忘れていきます.
しかし,忘れる前に,一度思い出すと,ちょっとだけ忘れづらくなります. これを繰り返しているうちに,ある日記憶は「長期記憶」と呼ばれるものに変わります. こうなると,簡単には忘れられません.

さて,話を問題集に戻します.
英語や社会などの暗記が必要な科目は忘れてはいけませんから,赤ボールペンで書き込んだ日付から二,三日後にまた解きます. こうやって「短期記憶」を刺激していくのです.
これに対して数学は暗記科目ではありませんから,問題の答えをまだ覚えているうちに解いてはいけないのです. 思考を練習する科目ですから,問題の答えを忘れるまで一旦待ってから,改めて解くのです. 答えを忘れたのにもかかわらず解けるようになっていれば,それは本物です.